四番
ノートからはらりと写真が一枚落ちた。


恭平は拾いあげるとしばし見てからノートに戻す。


それは卓と研究チームの写真に見えた。


白衣を着た卓と、同じ仲間と思しき人たちが数人。


そして一緒に子供が十三人写っている。


みんな笑顔だ。


子供たちの年齢はみなばらばらだが、自分に歳が近いと思われるのは四人くらいで、後はそれより年下、小学校低学年と思える子供も数人いた。


その中で歳が近いと思われる四人の中の一人、卓の傍らで微笑んでいる少女に目が吸い寄せられる。


異様に整った顔立ちでどこか儚げ。


儚げで美しいと恭平は感じた。


こんな美しい人は見たことがない。



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