四番
「寝ぼけてるのか僕は」


恭平は頭を振ると再びベッドに横になった。


それにしても気になったのは女の子が口にした未来と修哉に対する物言いだった。


夢である以上、あれは自分自身の言葉だ。


意識しなくても自分は心のどこかで二人を悪く思っている。


だからああして夢になるのだと思うと自己嫌悪しかなかった。


溜息をつき目を閉じる恭平。


今度はおかしな夢を見ることもなく、朝まで深い眠りにつけた。




< 96 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop