出会った彼は

ほろ酔いの美沙が話す。

「ねえ芽依~、最近なんかいいことあったでしょ。」

「へ?」

「だって芽依、幸せオーラでてる!もしかして、好きな人できた?」


いつもはほわほわとしている美沙だけど、勘が鋭い。というか、観察眼が鋭い?


「えーと…。」

「え、当たり!?ついに芽依にも春?」

目をキラキラと輝かせて私を見つめる美沙。

美沙の事は涼太くんにも話していて、私たちの関係を伝えてもいいと言われている。


もちろん、美沙の事は信用できるからなんだけど。

「うん…。実は美沙に話さなくちゃいけない事があるの。」


ずっと隠していたけど、本当に話したかった。私が辛い時いつも支えていてくれた美沙に、涼太くんとのことを話す。


「―――で、涼太くんと今付き合ってるの。」

出会ってから付き合うまでの経緯を話す。

最初は驚いて目を点にしていた美沙だけど、みるみるうちに顔がパァッと明るくなって。
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