出会った彼は

「あ、じゃあこの今着てるTシャツ貸して?これ着て帰るよ。」

そう言うと、涼太くんはそれなら!とクローゼットに向かう。


その後ろをついて、一緒にクローゼットまで行くと。

なんと大きなウォークインクローゼット。
そこにはびっしりと服が綺麗に収納されていた。


涼太くんは慣れた手つきで服を取り出す。

「これ!芽依ちゃんきっと似合うしサイズもそこまで大きくないからいけると思う!」

と、ロングTシャツを出してくれた。


「でもこれ、涼太くん気に入ってるやつじゃないの?汚したら悪いからいいよ。」

「もともとは俺が芽依ちゃんの服汚しちゃったんだし、芽依ちゃんに着てもらえるならそれがいい!」


半ば強引にロンTを手渡される。

脱衣所に行き、涼太くんに渡されたロンTを着る。


確かに、昨日貸してくれたTシャツよりも少しサイズは小さい。だけど、それでも大きいのには変わりなくて。


「涼太くん、これ大きくない?変じゃないかな?」
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