出会った彼は
朝、目が覚めると横に涼太くんがいる。
長いまつ毛にキメ細かな白い肌。本当に、いつ見てもきれいな顔。
まだ寝ている涼太くんを起こさないように、そっとベッドを抜け出す。
熱はすっかり下がったようで身体も軽い。
シャワーを浴びて、仕事に行く準備をする。
メイクと着替えが終わると涼太くんが目を覚ましたようで、リビングに来る。
「おはよ。」
「涼太くんおはよう。昨日はありがとう。」
寝ぼけながら私の近くまで来る涼太くん。
「体調は大丈夫?」
「うん、平気。」
私を後ろから抱きしめながら優しく声を掛けてくれる。
「ならよかった。」