出会った彼は
ホッとしたような声を出す涼太くん。
「涼太くんは体調大丈夫?移ったりしてない?」
そう言って、涼太くんの方を見ると
寝癖がついた髪の毛。後ろがぴょんと跳ねていてかわいい。
「俺は変わりないよ。芽依ちゃん今日仕事行くの?」
「うん、熱も下がったし。」
「そっか、無理しないでね。」
まだ心配そうにする涼太くんに笑顔を向ける。
「涼太くんのおかげで1日で熱も下がったし、熱で寂しくなってるときに一緒に居てくれたから嬉しかった。本当にありがとう。」
涼太くんは私の言葉を聞いて優しく笑った。
「芽依ちゃんが元気になってくれてよかった。」
ギューッと私を抱きしめて頬にチュっとキスを落とす。
「私もうすぐ出るんだけど、涼太くんはゆっくりしていって大丈夫だよ。鍵、昨日のやつ使って。」