出会った彼は

わかったと返事をする涼太くん。


「鍵、ポストでもそのまま持っててもどっちでもいいから。」


私が話しながらごはんの準備をしていると

「鍵持って行ってもいいの?」

「うん?いきなり来るのはやめてね。部屋汚い時あるから。」


笑いながら言うと

「わかった。使う時は連絡する。」

涼太くんも笑う。

簡単に作った朝食を涼太くんに出して、私は仕事へ向かう。


「行ってきます。」

「いってらっしゃい。」

玄関までお見送りをしてくれた涼太くん。


触れるだけのキスをして、家を出る。


会社に着くと涼太くんからメッセージが届いていた。
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