出会った彼は

涼太:ごはんありがとう。おいしかった。お仕事がんばって。


こんなメッセージだけで顔がほころんでしまう。


ゆるんでしまう頬を隠しながら自分のデスクに座る。



体調が悪く休んでいた人も、少しずつ復帰している人が増えてきて今日は久しぶりに定時で上がれそう。

いつも通り仕事をして、電車に乗って家に帰る。


家について鍵を開けるといい匂い。

玄関を見ると、あれ?


涼太くんの靴があると思ったら、リビングと玄関をつなぐ扉が開く。


「おかえり芽依ちゃん。」

ニコニコ顔の涼太くんが居た。


「た、ただいま。」

まさかまだ居てくれているとは思わなくてびっくりする。


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