出会った彼は

涼太くんは、さっき着ていたものとは別の服を着ていた。


「あれ、涼太くん。服…。」

どうしたの?と聞こうとしたとき


「あー。買い物行ったついでに家寄って、持ってきた。」

聞かれると思ったのか涼太くんが話す。


「そうだったんだ。涼太くんが着れる服ないからどうしようかと思っちゃった。」

「何着か持ってきちゃったんだけど、置いておいてもいい?」

「うん、いいよ。」


涼太くんがまた来てくれると言ってくれているようで嬉しくなる。

「芽依ちゃんも、俺の家に色々置いておいてもいいよ。まとめてくれれば持って行くし。まあ、俺の服着てくれてもいいけど。」


涼太くんの服…。また着たい気もするけど。汚すのも申し訳ないし、何個か持って行ってもらおうかな。

「そうだね。何着か置いておこうかな。」


入れるならこれに入れてと、おそらく涼太くんが服を入れてきたであろうボストンバッグを渡される。
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