出会った彼は
話を聞くとどうやら昨日別れた後、2人で3次会をしたらしく。
今まで何とも思っていなかった有村くんと改めて話をして、人柄や考え方に惹かれたとのこと。
「え、いいじゃん。応援するよ!」
「ありがとう~、でも私の事なんてきっと何とも思ってないよ…。」
珍しく弱気な美沙と話をして、明日会う事に決めた。
お互いの家のちょうど中間位のカフェで会う約束をしてその日は通話を切った。
次の日、予定の時間よりも少し早く着いてしまったかなと思いながら待ち合わせ場所に行く。
そこにはベンチにちょこんと座る美沙が見えた。
「美沙!ごめん待たせた?」
「芽依~、全然。家にいるのなんか嫌で、勝手に早く来ちゃったの。」
そこからカフェに入って美沙の話を聞く。
昨日の時点で色々と話を聞いていたけれど、美沙ってこんなにも乙女な表情するんだな。かわいいな。
「でも私、こんなことでくよくよするの好きじゃないから頃合い見て自分の気持ち伝える!」
どうしたらいいのか分からないと少し落ち込んでいた様子だったけど、いつもの美沙に戻ってきたみたい。
「芽依、話聞いてくれてありがとう!おかげですっきりした!」