出会った彼は

「いや私は何も…。」

美沙はスッキリした顔をしている。

「ところで芽依は元気ないけどなんかあった?」

「あ…。私は、ね。ちょっと昨日高校の頃の同級生と会ってたんだけど…。」


私は美沙に昨日あった少しモヤモヤしたことを話す。


「え、何それ!?涼太くんに出会ってからの芽依は本当にいい表情にするようになったよ!侮辱するなんてありえない!」

美沙は私以上に怒って腹を立ててくれていて、こっちがモヤモヤしていたのを晴らしてくれた。


「ありがとう。そこまで怒ってくれて。でも美沙に話せたから私もスッキリしたよ。」

「私はいつでも芽依の味方だから、他の人に何言われても気にしないで!」

美沙はいつでも私の話を親身に聞いてくれて、それだけで救われる。


それからも少し他愛もない話をして、2人でカフェを出る。

「今日はありがとう!また明日ね!」


会った時には落ち込んだ顔をしていた美沙だったけど、いつも通りの美沙に戻っていて安心した。

美沙とは反対方向を向いて自分も家に帰る。
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