出会った彼は

家について、鞄と靴を変えて会社に向かう。


年末に有給休暇を取って地元に帰ったりする人も多いので、いつもより人は少ない。

とは言いながらも、明日から私も年末年始の休みに入るのだけど。



お昼は食堂でごはんを食べていると、目の前に美沙が座る。

「やっぱりここにいた!」

「あ、美沙。お疲れ。」

「おつかれさま~!あ、そのネックレスかわいい!色白の芽依によく似合ってるね♪プレゼント?」


いつものようにニコニコ笑う美沙。

「うん。美沙のそれも似合ってる。」

「そっかぁ~!本当?嬉しい!」


美沙の腕にはブレスレット。華奢なデザインは細い美沙の腕によく似合う。


2人で話をしていると、有村くんも来た様子。

仲良く話す美沙と有村くんを見ていると顔がほころぶ。

あんまり心配していたわけではないけれど、良かった。ちゃんと仲直りできて。

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