出会った彼は
翔貴くん、悠《ゆう》くん、雅くん、蓮くんの順番で話す。
あまりにもいいテンポ感に笑ってしまう。
「私は大丈夫だよ。」
「でも…。」
心配そうで少し不機嫌そうな涼太くんをなだめる。
それにしても、無意識なのか涼太くんはたまに私のことを呼び捨てで呼ぶ。
意外にもそれにドキッとしていたりする。
「私は涼太くんと一緒に居る人とも仲良くなりたいよ。」
「嫌なことあったらすぐ言ってね。」
それでも心配そうに私を見つめる涼太くんに笑って見せた。
みんなと話をしたりゲームをしていると気づけばもう夕方。ごはんを食べようという事になって、準備を始める。
「私何も持ってきてなかった。なんか買ってこようか?」
「いや、こんだけあれば大丈夫でしょ。」