出会った彼は
テーブルにズラリと並んだ料理を見て涼太くんが言う。
涼太くんが頼んでいたお寿司も、電話をしたら多めに作って届けてくれた。
オードブルは、以前一緒に行ったイタリアンのお店のもの。
他にもメンバーが持ち寄った、ローストビーフやお節料理。
「どれもおいしそう~。」
どれを食べようか見ていると、涼太くんが話す。
「ごめんね、せっかく2人で過ごせると思ったのに…。」
「まだ気にしてたんだ?私は楽しんでるから気にしないで。」
「そうじゃなくて。俺が2人で過ごしたかった…。」
目を合わせずに周りに聞こえないように言う。
「じゃあ、次は2人で過ごそうね。」
何気なく言った言葉だったけど、涼太くんは笑顔になって
「それもそうだね」
と答えた。