出会った彼は
2
デート
あの後、どうやって帰ってきたのかは正直言って覚えていない。
ほわほわとした足取りで家に帰って、シャワーを浴びてスマホを見るとメッセージの通知が届いていた。
涼太:もう帰っちゃったんだね。次はいつ来る予定?
かわいいクマが?マークを抱いているスタンプと共にメッセージが来ている。
思わず、頬が緩んでしまう。
なんてメッセージを返そうかと悩んでいる間に眠ってしまったらしく、朝起きると彼とのメッセージの画面でスマホが止まっていた。
どうしようか、なんて返信する?
ぐるぐると考えていたけれどうまく返せる自信もなくて、とりあえず考えがまとまってから返信しようと思いスマホを閉じる。
土曜日の昼から、ずっとベッドでゴロゴロしているだけはいけないと思いスーパーに行くことにした。
基本的に料理は嫌いではないので自炊もするが、人の作ったご飯が好きなので自分の作ったものにはあまり興味はない。
最近は外食も多かったし、冷蔵庫の中身も空になってきたので野菜や肉をかごに入れる。
今日は何を作ろうかな~と考えているとスマホが震える。
美沙:有村と付き合う事になったよ。芽依ありがとう!
そんな美沙からのメッセージを見てニヤけてしまう。