出会った彼は

すぐに眠りに落ちてしまって、朝起きると気持ちのいい光がカーテンの間から漏れている。


ぼーっとしながら布団から出て、天気も良いことだし布団でも干そうかとベランダに出る。

春のポカポカした天気が気持ちいい。

布団を干して、今日は何をしようかとまだあまり働いていない頭で考えていると家のインターホンが鳴る。



まだ朝なのに誰だろうと思いながらインターホンの画面を見ると。

「え、美沙?何で?」

通話ボタンを押して話しかける。

「あ!芽依おはよう!開けて~!」


まだ朝も早いというのに、ばっちりとメイクをした美沙が映し出されていた。

慌ててオートロックの解除ボタンを押して玄関を開ける。


エレベーターを降りてきた美沙はニコニコと手を振りながら家の前まで駆け寄る。


「ねえ、今日暇?メッセージ全然既読にならないから来ちゃった!」


そういや今日は朝からスマホ見てなかったかも。寝ている時は通知も切っているから気づかなかった。

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