出会った彼は
逆に私の加工が際立ってなんだかおかしなものになった。
「意外と楽しいね!」
久しぶりに撮ったというプリクラに満足そうな涼太くん。
「うん、涼太くん元がいいから加工で良さ無くなっちゃってるね。」
クレーンゲームを何回かして、あまり収穫のなかった私たちはゲームセンターの出口に向かう。
ゲームセンターを出て、少し歩いていると
「じゃああれにしよ。」
そう言って今度は涼太くんに手を引っ張られる。
「え、ここ?」
涼太くんが見つけたのは証明写真を撮るもの。
「これなら加工とかないし。」
そう言って取った証明写真。確かに涼太くんの顔面はそのままのかっこよさを映し出していた。
「芽依ちゃんもこっちの方がかわいい!」