出会った彼は
「何でって忘れてる?明後日芽依ちゃん誕生日でしょ?」
「あ、誕生日…。」
そうだ、私の誕生日。最近楽しいことが多くてそんなこと考えていなかった。
「でも悪いよ。気持ちだけで十分。」
「んー、じゃあ俺が選ぶね。」
そう言って店員さんと話をしている涼太くん。
一番最初に目に入った可愛いピアスを手に取った。
「これなんてどう?気に入らない?」
涼太くんが私の方を向いて聞いた。
すぐに首を横に振る。
「これかわいいと思ってた。」
「そっか、じゃあこれにしよ。」
すると、奥から店員さんが別の商品を持ってくる。