出会った彼は
そんな時、有村くんの携帯が鳴り電話に出る。
その間、私たちは私たちで話をする。
どうやら隆也さんと有村くんは高校の部活の先輩後輩の関係で、今でもよく遊んでいるとのことだった。
やっぱり年上からの人気も高いんだなと考えていた時。
「今ここを紹介してくれた取引先の人から連絡があってさ。これからテレビ?の収録が来るんだって。」
電話を切った有村くんがこちらに話しかける。
「あ、じゃあ帰らなくちゃってこと?」
美沙が少し残念そうに聞くと
「いやいや、居てもいいみたい。いきなりだとびっくりするだろうからって、情報共有してくれただけ。」
「なんだ!それなら良かった♪」
分かりやすく美沙が喜んだから、有村くんも嬉しそうにしている。
そんな2人がかわいいなあとみていると、大きなロケバスが横を通った。
これが今言っていたテレビの収録かな。なんて思っているとぞろぞろとスタッフさんたちが降りてくる。
スタッフさんたちにも連絡が入っていたようで、こちらの方は映らないようにするのでと挨拶をしに来てくれた。
私は次に食べたいお肉を選んでいると