出会った彼は
ふいに川を触って遊んでいると
「芽依ちゃんってすごく子どもっぽいところあるよね。」
「え…。」
川で遊んでいる私を見て微笑んでいる隆也さん。
咄嗟に恥ずかしくなって手を川から離す。
「あ、いやいや。なんていうの?悪口言ったわけじゃなくて。かわいいなって。」
可愛いなんて言われるともっと恥ずかしくなってしまう。
「すみません、つい。私が住んでいた田舎を思い出してしまって。」
「へ~、田舎に住んでたんだ。俺も田舎だったからわかるよ。懐かしい感じするよね。」
そこからなんとなく、私の昔話や隆也さんの昔話をする。
「あの~、すみません、これからここで撮影で。」
すると先ほど挨拶に来てくれたスタッフさんが声を掛ける。
「あ、すみません!すぐに避けます。」
私はすぐに立ち去ろうとしたのに…。
メンバーはもうすぐそこまで来ていて。