出会った彼は
それでも食い下がらない私に涼太くんはもうこの話おしまい~とのんきな声を出した。
「お金払ってでも芽依ちゃんと一緒に居たいんだからもう気にしないの!」
「でも…。」
「おしまいって言ったでしょ!終了!」
そう言って強引に話を終わらされてしまった。
寝室に入って寝ようとした時、
「あ、芽依ちゃんじゃあさ。日用品だけ払ってくれる?」
「日用品?」
「そう、トイレットペーパーとかティッシュとか消耗品。化粧品以外のものね。」
化粧品以外…。化粧品は気分で変えたい時があるからと言われてしまった。
おそらく私の意見も汲み取ってくれた上で、どれが一番負担がかからないかを考えてくれたのだろう。
「わかった。」