出会った彼は
「似合うね、それ。かわいい。」
涼太くんは何を着けても似合うな。
「芽依ちゃんもきっと似合うよ。被ってごらん?」
私の分のキャップを渡しながら言う。
被ってみると
「めっちゃいいじゃん!このままお出かけしたいしもっとお揃い増やしたいね♪」
声だけでも気持ちが弾んでいるのが分かる。
ニコニコ笑っている涼太くん。
「うん、そうだね。」
「そうだ芽依ちゃん、ドラマの撮影終わったらさ。少し時間取れるから旅行行かない?」
「旅行?」
「そう。海外とかなら人の目気にならないしどうかな?」
目をキラキラさせて話す涼太くん。
「海外か。あんまり行ったことないけど楽しそう。」
「決まりね!スケジュール確認するから休みとれそうだったら教えて。」