出会った彼は

ぎゃーぎゃーと言い合っていると、インターホンが鳴る。

「あ、今の中止。ごはん届いたから無効!」

「え~、芽依ちゃんこそずるい!」


あーでもないこーでもないと言いつつも、結局2人とも笑顔には変わりなくて笑いながらごはんを食べる。

「ねえ、芽依ちゃん次ずるしたら罰ゲームね。」

「え、涼太くんが先にずるしたんだよ。だから罰ゲームするのは涼太くんだね。」


また軽く言い争いをしていると、インターホンが鳴る。

「あれ?芽依ちゃんなんか頼んだ?」

「いや、私が頼んだものはもう全部届いてるけど…。」

モニターを見ると

「え、雅?」

通話ボタンを押して、画面の向こうの雅くんに話しかける。

「あ、涼太~。鍵無くしちゃった。開けて?」


オートロックを開けた涼太くん。
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