出会った彼は

その度に涼太くんは「俺には?」って聞いて、「ねーよ」と言われている。


ディフューザーやハンドソープなど、みんなセンスのいいものばかり。匂いもいい匂いな物しかなかった。

「涼太が芽依ちゃんの好み、聞かなくても喋ってくれるから選ぶの割と苦じゃなかったよね。」


みんな口々にそう言っていた。

「そんなに私のこと話してるの?」


笑いながら涼太くんに聞いてみるけど

「ん~、だって芽依ちゃん可愛いから色々話したくなっちゃう。」

お酒に酔ってほわほわと喋りだす涼太くん。

あらら、珍しく酔っぱらってるな。


メンバーと居るといつもより酔っぱらってしまうのかな。

一段と可愛くなっている涼太くん。

「私も涼太くんの事聞きたい。」

「だ~め。俺のかっこ悪いところばっかり話されるからやだ。」


涼太くんはメンバーから自分の話を聞くのが嫌なようで拒否している。
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