出会った彼は
そっと布団から抜け出して、リビングのカーテンを開ける。
天気がいい。
伸びをして、洗濯でもしようと思い脱衣所に足を進める。
洗濯物をかごに入れて、ボタンを押す。
軽めのごはんを作り、涼太くんが起きるのを待つ。
「ん…。芽依ちゃんおはよ。」
ソファに座ってスマホをいじっていると後ろから声を掛けられる。
「あ、涼太くんおはよう。」
寝癖でぼさぼさの髪を触ってあくびをしている涼太くんが居た。
「涼太くん、二日酔いしてない?大丈夫?」
「うん、今日は大丈夫。」
「ご飯あるけど食べる?」
「食べる。」
まだぼーっとしていそうな涼太くんに、ごはんを出す。
今日は夕方から仕事って言ってたっけ。