出会った彼は
会社に入って美沙と別れ、自分のオフィスに向かう。
デスクに座り、仕事を始める。
ひと段落着いた頃、スマホが震えた。
涼太:やっと仕事終わった…。これからは少しゆっくりできそう。
遠方のロケで泊まりがけで収録していた涼太くんからメッセージが来る。
芽依:お疲れ様。冷蔵庫にごはん入ってるよ。お腹空いてたら食べてね。
涼太:ありがとう。芽依ちゃん今日は何時上がり?
芽依:定時で上がれると思うよ。
了解のスタンプが届き、スマホを閉じる。
最近なかなか会えなかったので、久しぶりに会う涼太くんに心を躍らせる。
定時までは長く感じたけど、何とか仕事を終わらせた。
家に着くと、いい匂い。
「芽依ちゃんおかえり!」
玄関まで出てきてくれて、ギューッと抱きしめてくれる涼太くん。
この感覚、久しぶりだな…。