出会った彼は

「ただいま。いい匂いする。」

「カレー作った。簡単なものでごめんね。芽依ちゃんが作っておいてくれたごはんおいしかった!」


リビングに移動して、涼太くんはキッチンへ。私はクローゼットに向かって部屋着に着替える。

戻ってくると、ダイニングテーブルにカレーやサラダが並んでいた。

「「いただきます!」」

2人で手を合わせてごはんを食べ始める。

「カレー久しぶりに食べた。おいしいね。」


ジャガイモの皮をむくのが嫌いで、ついつい疎遠になっていたカレー。

「うん。辛くない?」

「大丈夫。平気だよ。」

ゆっくりごはんを食べながらする会話が久しぶりすぎて、たまらなく幸せに感じる。


最近の出来事をお互いに話していると、気づけば数時間経っていた。

「ごめん、こんな時間になっちゃったね。つい話過ぎた。」

「最近話せてなかったから楽しくて私も喋りすぎちゃった。」


食器を洗っていると、涼太くんが後ろに立つ。
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