出会った彼は
朝食を食べ、メイクをしてから髪を巻く。
昨日準備していた服に着替え、靴もいつもは履かないヒールを履いて家を出る。
4月になったばかりで朝は少し肌寒いが、歩いていればちょうどよく心地の良い風が吹いている。
電車で会社の最寄り駅まで向かい、電車を降りる。
会社までの5分ほどの道を歩いていると、後ろから声を掛けられる。
「芽依おはよ!」
「美沙おはよ~」
朝から爽やかな笑顔でキラキラとしている美沙に声を掛ける。
「芽依ちゃんとオシャレしてきたね!いい出会いあるといいね~」
ニコニコとしながら私に話しかける美沙は本当に綺麗。
「私は出会い求めてないけど…」
「まぁまぁ。私はそろそろ彼氏ほしいなぁ~」
美沙は私が元カレと別れたとき、1番側にいて支えてくれた。
そんな美沙も最近彼氏と別れたようで、次の出会いを探しているみたい。
「その前に、今日も1日がんばろうね~!」
太陽のように笑顔を見せる美沙に元気をもらう。