出会った彼は
「芽依も似合ってる!」
お互いの服を褒め、写真を撮ったりグッズを買ったりしながら時間まで待つ。
前回、ライブの席が良すぎて今回はきっと望みは薄いだろうなと思っていたけど発券されたチケットにはアリーナの文字。
2人で顔を見合わせながらウキウキして会場に入る。
花道横の席で2人でガッツポーズ。
開演時間まではあっという間で、照明が落とされると歓声が上がる。
曲が流れ、メンバーがみんな出てくる。
キャアアアアアアア―――
久しぶりのライブに、会場内の興奮も最高潮。
『みんな来てくれてありがとう。今日も楽しもうな。』
涼太くんが話すとさらに黄色い声が大きくなった。
さすがエース。これでこそ、涼太くんだな。
久しぶりのライブは楽しくて、気づけばもう最後の曲になっていた。