出会った彼は

「え、ここって…。」

「芽依ちゃん今どこ住んでるかわかんないし、まだ一緒に居たくて。」


着いた先は涼太くんの家だった。

「入って。」

玄関を開けて、先に私を入れる。


涼太くんに手を引かれてそのままリビングに。

あの頃とほとんど変わらない部屋。


リビングに入るとギュッと抱きしめられる。

「芽依ちゃんがまたこの家にいるの見るだけで幸せ。」

「私も、また涼太くんの側に居られるって思うだけで幸せ。」


見上げると目が合い、顔が近づく。

何度も唇がくっついて離れて。次第に深くなっていく。


「――んっ」

少しの隙間から、涼太くんの舌が入ってきて動き回る。
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