出会った彼は

「籍はいつ入れるか決めないとね。でもほら、報道でも入籍日は未定って言ってるし。俺の意思がそういう事って伝わればそれでいいかなって。」


突然のプロポーズに突然の報道。色々と驚くことが多すぎるし、1日2日で準備できることじゃないよね?


「涼太くん、いつから計画立ててたの?」

「そんな犯人追い詰める刑事さんみたいに言わないでよ~」

「いや、私は真剣なんだけど。」


私の気持ちを知ってか知らずか、涼太くんはハハハとニコニコ笑ってそんな顔しないの~と言っていた。

「ねえ、いつから?」


負けじと聞いてみたけど、綺麗な顔が近づき唇を塞がれる。

「内緒。」

「もう!」

結局教えてはくれず、私は涼太くんに急かされながら仕事へ行く準備をした。


「あ、俺今日夕方帰ってくるから迎え行くね。」

「え?あぁうん。ありがとう。」


荷物をまとめて、玄関へ向かう。
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