出会った彼は

「美沙、落ち着いて聞いてね?」

「うん、何?食べ放題?飲み放題?なんでも付き合うよ…。」

「何で全部食べ物なのよ。って、そうじゃなくて。私、涼太くんと復縁したの」

「ええ―――」


美沙が思ったよりも大きな声を出したので、慌てて美沙の口を手で塞ぐ。

シーッといいながら周りを見ると、美沙もわかったという様に目で合図をする。


「え、どういう事?じゃあ結婚も芽依?」

「うん。ハワイの最終日にね、涼太くんが来て。そこでまだ気持ち変わってないって言われてまた付き合う事になったの。こっちに帰ってきてからすぐプロポーズされて、籍はまだ入れてないんだけど。先に報道だけ出したみたい。」

「そうなんだ~!芽依、おめでとう!よかったね~!」


美沙は涙を流しながら喜んでくれた。

「ありがとう。」

「2人が一緒になってくれて嬉しい!」

「うん、色々心配かけてごめんね。」

「嬉しい報告聞けたから何でもいいよ!浩介も心配していた。言ってもいい?」
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