出会った彼は
上司にお礼を言って、仕事に戻る。
去り際、上司が缶コーヒーを置いてくれた。
まあ、私が想と別れたときも色々と心配してくれたもんな。
なんでもその上司は私と同じ年のお子さんがいるらしく、何かと心配をしてくれて、部署が変わってもよくしてくれていた。
その名残でもあるんだろうな。
缶コーヒーを飲みながら、仕事をする。
お昼休み、食堂に向かうと浩介くんも居た。
「芽依ちゃん、お疲れ。」
「お疲れ。」
「それと、おめでとうね。」
「うん、ありがとう。」
食堂でごはんを食べながら話をしているとスマホが震えた。
涼太:今日定時で帰れそう?
芽依:うん、今日は大丈夫だと思う。
涼太:了解。終わったら連絡して。