出会った彼は
少し車を走らせて、着いた場所はジュエリーショップがたくさん並ぶ場所だった。
慣れた足取りで一つのお店に入っていく涼太くん。
私はその後をついていく。
中に入ると、奥へ通される。
とりあえず、ソファに座る。
店員さんがいくつかのジュエリーを持ってきて、目の前のローテーブルに並べる。
「芽依ちゃん、どれがいい?」
「へ?」
「ほら、好きなの選んでよ。」
何か前にもこんなやりとりをしたような…。
見るとそこには、シンプルな物から少し存在感があるものなど様々なリング。それも2つずつ並んでいた。
「これって…。」
「俺たちのマリッジリング。どれがいいかな。」
涼太くんは真剣な顔をして指輪を見ている。