出会った彼は

「これだとシンプルすぎるかな。」

いくつかあるうちの1つを見て言う。

「芽依ちゃん、ストレートとウェーブどっちがいい?」

「えーっと…。よく分かんないな…。」

どれがいいのかとか分からないし。


目の前に置かれているものをじっと見るけど、涼太くんとつけるものとなると難しいな…。

「涼太くんは指細いから、ウェーブ綺麗だと思う。」

「芽依ちゃんも似合うと思うな。じゃあ、次は色ね。デザインはウェーブで。色は―――」

そう言って、少しずつデザインを絞っていく。


「これは?」

プラチナのシンプルなウェーブデザインの涼太くんのリングと、小さなダイヤが埋め込まれているピンクゴールドのリング。


「うん、可愛い。」

「じゃあ決まりね。」


涼太くんはそのままリングを購入した。

少し待っているとすぐにリングは運ばれてくる。
< 498 / 514 >

この作品をシェア

pagetop