出会った彼は
「これだとシンプルすぎるかな。」
いくつかあるうちの1つを見て言う。
「芽依ちゃん、ストレートとウェーブどっちがいい?」
「えーっと…。よく分かんないな…。」
どれがいいのかとか分からないし。
目の前に置かれているものをじっと見るけど、涼太くんとつけるものとなると難しいな…。
「涼太くんは指細いから、ウェーブ綺麗だと思う。」
「芽依ちゃんも似合うと思うな。じゃあ、次は色ね。デザインはウェーブで。色は―――」
そう言って、少しずつデザインを絞っていく。
「これは?」
プラチナのシンプルなウェーブデザインの涼太くんのリングと、小さなダイヤが埋め込まれているピンクゴールドのリング。
「うん、可愛い。」
「じゃあ決まりね。」
涼太くんはそのままリングを購入した。
少し待っているとすぐにリングは運ばれてくる。