出会った彼は

店員さんから紙袋を受け取って、そのまま店を出る。


一旦駐車場に戻り、食事をしてから帰ろうとのことで焼肉屋さんに行く。


個室の焼肉屋さんで、人の目を気にしなくていいのは助かる。

お肉を頬張っていると、個室の扉が開く。


「あ~芽依ちゃんおめでとう~!涼太くんも~!」

「え!?隆也さん!?」


突然入ってきたのは隆也さんだった。

「なんで!?」

「俺が呼んだの。ありがとね、隆也くん。」


涼太くんがそう言った。

え、そもそもこの2人、そんなに仲良かったっけ?


涼太くんは向かいにいた席から私の横へ移動し、隆也さんに座って座ってと言っている。

「はいこれ~とりあえずだけどお祝い~」


そう言って隆也さんは花束をくれる。
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