出会った彼は
土曜日。朝からしっかりメイクをして、着替えを済ませる。
すぐにチャイムが鳴って、カズさんが家に来る。
「おじゃましま~す。」
「カズさん!」
「芽依ちゃん!久しぶりね。おめでとう。元気にしてた?」
リビングに入ってきたカズさんと話をする。
「はい。カズさん、今日はありがとうございます。」
「いいのよ~、こんなに嬉しいことはないわ♪はいこれ、結婚祝い。」
「ありがとうございます。」
プレゼントを受け取り、ダイニングテーブルに座ってもらう。
私たちの記入する欄はもうすべて書き込んでいて、カズさんの証人の部分を書いてもらう。
書き終わると、前に並んで座っている私たちを見る。
「本当におめでとう。涼太、絶対に幸せにするのよ。」
「わかってるよ…。」
「芽依ちゃん、何かあったら前みたいに1人で抱え込まないでね?私も絶対に力になるから。」