出会った彼は
作ったご飯にラップを掛けて、とりあえず私もソファに移動する。
これはいつまで寝てるんだろう。もう帰ってしまうべきかなと思いながらスマホをいじったりして時間を潰す。
私まで眠たくなってきて、ついウトウトとしてしまう。
「――ちゃん、芽依ちゃん。」
ソファに座りながら寝ていたはずの私の目の前には真っ白な天井と、涼太くん。
バッと起き上がるとソファの上で横になっていたようだ。
身体には薄手のタオルケットが掛けられている。
「あ、ごめん寝てた…。」
「ううん、俺こそごめん。先に寝たの俺だよね。」
「いや、疲れてたんだなと思って。それに、ご飯ちゃんと食べてる?前会った時より痩せてたから心配した…。あ。」
言った後で、さっきラップを掛けたオムライスとポトフのお皿が綺麗になっていることに気が付く。
「芽依ちゃんのご飯おいしかった!ごちそうさま!」
と、ニッコリ微笑む涼太くん。
「いや、むしろありがとう?」