日常を返せ!
わたしはその場で改めて部屋を見回す。
部屋は全体が真っ白でだだっ広い。
どこか施設の大ホールみたいな印象を受ける。
ただ、部屋には窓らしきものが見当たらない、いや窓だけでなく扉もどこにあるのか分からない。
「扉がない……?」
「何言ってんだ。あそこにあるだろ」
わたしの呟きに玉木が呆れつつある場所を指差す。
その先には中川と石井が壁を叩いている。
わたしが彼らに近付くと、彼らが叩いているのは壁ではなく自動ドアだったことに気がつく。
壁と同じ素材で出来ているため、一目では気づけなかった。
「駄目だ。全然反応しない」
「っていうか、こっちにセンサーがないのはおかしいでしょ⁉︎」
石井の言葉にわたしは上を向くと、本来ある感知センサーがどこにも見当たらない。
扉の横に四角い機械があるが、ドラマでよく見るカードキーをかざして開ける物のように思える。
部屋は全体が真っ白でだだっ広い。
どこか施設の大ホールみたいな印象を受ける。
ただ、部屋には窓らしきものが見当たらない、いや窓だけでなく扉もどこにあるのか分からない。
「扉がない……?」
「何言ってんだ。あそこにあるだろ」
わたしの呟きに玉木が呆れつつある場所を指差す。
その先には中川と石井が壁を叩いている。
わたしが彼らに近付くと、彼らが叩いているのは壁ではなく自動ドアだったことに気がつく。
壁と同じ素材で出来ているため、一目では気づけなかった。
「駄目だ。全然反応しない」
「っていうか、こっちにセンサーがないのはおかしいでしょ⁉︎」
石井の言葉にわたしは上を向くと、本来ある感知センサーがどこにも見当たらない。
扉の横に四角い機械があるが、ドラマでよく見るカードキーをかざして開ける物のように思える。