日常を返せ！

頼った結果

　わたしはスマホから犬飼刑事に電話すると、数コールののち、外の喧騒をBGMに犬飼刑事の声が聞こえた。

「もしもし」

「刑事さん。わたし、新田明良です」

「どうした？　何かあったのか？」

「いえ、刑事さんに話したい事があって連絡しました。……刑事さんからしたら馬鹿らしい内容かもしれませんが、聞いてくれませんか？」

「それは、今の連続殺人事件と関係あるのか？」

「はい。わたしの憶測でしかないですが……」

「まあ、一応話を聞こう。何か手掛かりになるかもしれない」

「ありがとうございます」

　わたしはデスゲームのルールと自分の頭に埋め込まれている装置で頭痛が起こる事、複数人誘拐事件の被害者メンバーの中に連続殺人事件の犯人がいるかもしれないことを話した。

　犬飼刑事は終始黙って話を聞いていたが、聞き終えると深いため息をついた。

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