日常を返せ!
豹変
「それに話、ではなく決着をつけるんですよね?」
今まで見たことのない羽間の態度に驚くが、それを顔に出さずにジッと見つめる。
「もう分かるでしょう。わたしが『殺人者』……。いいえ、『復讐者』よ」
「は? 『復讐者』?」
羽間が黒幕側なのは植本の告白で分かっていたが、聞いたことのない言葉にわたしが戸惑うと、羽間が舌打ちした。
「まあ、後で説明します。とりあえずコレを観てください」
羽間はスカートのポケットからスマホを取り出し、指先で操作してから、画面をわたしに見せた。
画面には電車のポールに捕まったままの植本が映されていた。
植本は片手を乱暴に振り回して手錠を外そうとしているが、びくともしない。
制服の袖から覗いた皮膚は手錠がいくつもの食い込んだ跡が付いている。
『うっ、ぐぅぅ‼︎』
獣の咆哮のような植本の叫びにこれが配信されているものだと分かった。
今まで見たことのない羽間の態度に驚くが、それを顔に出さずにジッと見つめる。
「もう分かるでしょう。わたしが『殺人者』……。いいえ、『復讐者』よ」
「は? 『復讐者』?」
羽間が黒幕側なのは植本の告白で分かっていたが、聞いたことのない言葉にわたしが戸惑うと、羽間が舌打ちした。
「まあ、後で説明します。とりあえずコレを観てください」
羽間はスカートのポケットからスマホを取り出し、指先で操作してから、画面をわたしに見せた。
画面には電車のポールに捕まったままの植本が映されていた。
植本は片手を乱暴に振り回して手錠を外そうとしているが、びくともしない。
制服の袖から覗いた皮膚は手錠がいくつもの食い込んだ跡が付いている。
『うっ、ぐぅぅ‼︎』
獣の咆哮のような植本の叫びにこれが配信されているものだと分かった。