日常を返せ！
「警察から話を聞いたが、反省の色もないと聞いている。自分のやった事が分かっているのか‼︎」

　担任教師の怒号にわたしは体を震わせるが、自身の無実を伝える為、担任教師に向き合った。

「……わたしはやっていません」

　聞こえるか聞こえないかの声で伝えると、担任教師の目つきがさらに厳しくなった。

「往生際が悪い！　こんなに騒ぎになっているのに、何で自分の非を認めないんだ‼︎」

「や、やめてください」

　今にもわたしに掴みかかろうとする担任教師を、教頭が必死に抑える。

「やめないか、みっともない」

　今まで静観していた校長が威圧的な声で告げると、担任教師は暴れるのをやめて大人しくなった。

「君の言い分も警察から聞いている。ただ、事が大きくなり過ぎている。それは分かるね？」

「はい……」

「職員会議の結果、二週間の停学処分と決定した。暫くは自宅で待機していなさい」

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