日常を返せ!
植本はその場でシーツを切り裂いて両手を覆うと、死体に合掌をしてからズボンのポケットに手を入れる。
両ポケットを裏返しにして中に何もないことを全員に見せると、今度は上着のポケットを探り出した。
「あ!」
植本が小さな声を上げてポケットから持ち出すと、一枚のカードキーと一台のスマホが出てきた。
それを慎重に拾い、死体とは少し離れた場所に置く。
それから内ポケットなども探っていたが、何も見つからなかった。
「出たのはこれだけか」
「しかもスマホ壊れてんじゃん。使えなーい」
石井がスマホを指差して残念そうに呟く。
スマホの画面にはヒビが入っており、中の液体が漏れていて使い物にならない。
「じゃあ、あとはこのカードキーが使えるかどうかね」
「なぁ、気づかないのか?」
「何を?」
玉木の問いに中川が首を傾げる。
両ポケットを裏返しにして中に何もないことを全員に見せると、今度は上着のポケットを探り出した。
「あ!」
植本が小さな声を上げてポケットから持ち出すと、一枚のカードキーと一台のスマホが出てきた。
それを慎重に拾い、死体とは少し離れた場所に置く。
それから内ポケットなども探っていたが、何も見つからなかった。
「出たのはこれだけか」
「しかもスマホ壊れてんじゃん。使えなーい」
石井がスマホを指差して残念そうに呟く。
スマホの画面にはヒビが入っており、中の液体が漏れていて使い物にならない。
「じゃあ、あとはこのカードキーが使えるかどうかね」
「なぁ、気づかないのか?」
「何を?」
玉木の問いに中川が首を傾げる。