日常を返せ!
「そういうことになるな。それなら俺も賛成するわ」

 羽間の言葉に納得した玉木はスマホを片手に賛成し、満場一致で全員が連絡を交換した。

「もし面倒臭い奴に絡まれたら、情報共有出来るしな」

「堅苦しいなー。このメンバーで一緒に遊ぼう。きっと周りの奴の態度や行動にストレス溜まるから、玉木の足が治った辺りでカラオケ行こう!」

「お、いいな。俺、歌には自信あるぜ」

「まあ、そういうのも悪くないですね」

 他愛のない話をしながら、わたしたちは全員共通のグループチャットを作って登録した。

 そして次の日、とくに異常がなかった為、全員が退院をし、それぞれの日常に戻った。
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