先輩と…
9.憂鬱
はあ〜あ。
今月もやってきた憂鬱な1週間…生理です
特に今回は頭痛も腹痛もしんどい。
いうもは特に変わりなく過ごせるのに。
私は薬が中々効かないからたまにしんどくなった時、どうしようって凄く不安になる
1日目の今日は日曜日だけど、2日目は月曜日…。
普通の学校の日だ
明日休みたいな…
けど、行かないと
-翌朝
動くのがツラいなと思いながらエレベーターに乗って学校に向かう。
教室に着いて、席に座った瞬間うつ伏せになる。
あ〜、この体勢凄く楽
「美空、どした?」
「珍しいじゃん」
羽音と奈琴だ
「しんどくて…」
「あ〜(察し)。無理しないでよ?」
「うん、ありがとう」
優しい
「先輩には言ったの?」
「ううん。心配してくれるのは分かってるけど、こういう事は言いにくくて」
「分かるよ…。」
だよね。
「ウチらが居るし、頼ってね」
「うん、ありがとう」
-放課後
なんとか、1日を乗り越えることが出来た
いつも、放課後は弾くんが迎えに来てくれる
朝もたまに一緒に行くけど、今日は「寝坊したから」って、メッセージを送って先に行ってもらった
もう少しで来ると思う
ま、普通にしとけばバレないよね…
「美空」
大好きな声が聞こえて、すぐに弾くんの元に行く。
立ち上がった瞬間、痛みを感じたけど、平気なフリをした
「朝から会えてなかったね」
「そうだね、帰ろっか」
「オレの部屋来る?」
どうしよう…
「今日は勉強したい気分なの」
「そっか、じゃあまた今度だな」
「ごめんね。」
「謝らなくていいよ」
手を握って、並んで歩く。
「美空、何かあった?しんどい?」
鋭いんだよなぁ…
「大丈夫だよ」
「隠さないでほしい。それとも頼りない?」
そんなことないのに…
傷つけてしまった
「ごめん。言いにくかったんだけど…凄くお腹痛くて」
「あっ。そういうこと?嫌われたかと思ったから安心した。けど、美空はしんどいよね?気づけなくてごめん」
嫌うわけないじゃん
「美空のことだから言いにくくかったんでしょ?」
「なんで、わかるの?」
「美空が好きすぎて、美空のことしか考えてないから」
こんな時でも私をドキドキさせてくる弾くん
「やっぱり、部屋行っていい?」
「うん、嬉しい。」
あっという間に寮に着いた。
共通中央階段使わないと、行けないんだよな…
「ちょっと、我慢して」
え?
そう言った瞬間私を抱えた弾くん
おっ、お姫様抱っこ!?
「階段はさすがにしんどいでしょ?」
「ありがとう。あの…重くないの?」
こんなにも細い弾くんの腕が折れちゃうよ…
「むしろ、軽すぎる。それに鍛えてるからそれなりに筋肉あるよ」
そうなんだ…。
「なんで、鍛えてるの?」
「弱かったら大事な人を守れないから」
なっ…。
そういうところ大好き
「もう着くよ」
ガチャッとドアを開け中に入る。
ソファに降ろしてくれて、横に手を握ってくれる弾くん
「本当に、あ…ありがとう」
思わず泣き出してしまった。
情緒がおかしい
弾くんもちょっと驚いてる
「好きなだけ泣きな」
こんなにも優しい言葉が、帰ってくるって思わなかった
ゆっくりと抱きしめられ必死にしがみついた
「もう大丈夫だよ…」
しばらく経ってそう言った
「良かった」
そう言ってクシャッと笑う弾くん
今までの笑顔はどこがぎこちなかったのに
「ん?」
「あっいや、そんな笑顔初めて見たよ」
思わず固まってしまった
「美空と付き合ってから表情が柔らかくなってきてるらしい。陽(よう)が言ってた。」
「陽って、…白上(しらかみ)先輩?」
「なんで知ってんの?」
明らかに顔を暗くした先輩
「有名だから。クラスでも話題になってます。弾くんと白上先輩は2年のツートップだって…みんなカッコイイって言ってた」
凄く人気だ。
「美空も陽のことカッコイイって思うの?」
「容姿が整ってなぁとは思うけど…私は弾くんしか見てないから」
こういう事言うの凄く恥ずかしい
「ならいいや。オレも美空しか見てないよ」
嬉しい
「白上先輩と仲良かったんだね。あまり友達といる所見た事なかったから…」
「懐かれてる。」
懐かれてる…?
どういうことだろ
「美空とベンチで会った日。その日の昼休み、陽がいじめられてた。で、いじめてたやつがホースの水を陽にぶっかけようとして、それがオレに当たった。ジュース被ったとか言ったけど、本当は違う」
いじめから助けてあげるとかカッコイイ
「で、それから話しかけて来るようになった」
仲良い友達がいて嬉しい
「やっぱり優しいね」
「そんなこと言うの美空だけだよ」
「みんな弾くんの優しさに気づいてないだけだよ」
私だけに優しくしてくれたらいいのにって、思ってるけど、同じくらい弾くんの優しさを知って欲しいって思ってる
「キスしていい?」
「私もしたい」
憂鬱だった気持ちはすっかり何処かに行ってしまった
今月もやってきた憂鬱な1週間…生理です
特に今回は頭痛も腹痛もしんどい。
いうもは特に変わりなく過ごせるのに。
私は薬が中々効かないからたまにしんどくなった時、どうしようって凄く不安になる
1日目の今日は日曜日だけど、2日目は月曜日…。
普通の学校の日だ
明日休みたいな…
けど、行かないと
-翌朝
動くのがツラいなと思いながらエレベーターに乗って学校に向かう。
教室に着いて、席に座った瞬間うつ伏せになる。
あ〜、この体勢凄く楽
「美空、どした?」
「珍しいじゃん」
羽音と奈琴だ
「しんどくて…」
「あ〜(察し)。無理しないでよ?」
「うん、ありがとう」
優しい
「先輩には言ったの?」
「ううん。心配してくれるのは分かってるけど、こういう事は言いにくくて」
「分かるよ…。」
だよね。
「ウチらが居るし、頼ってね」
「うん、ありがとう」
-放課後
なんとか、1日を乗り越えることが出来た
いつも、放課後は弾くんが迎えに来てくれる
朝もたまに一緒に行くけど、今日は「寝坊したから」って、メッセージを送って先に行ってもらった
もう少しで来ると思う
ま、普通にしとけばバレないよね…
「美空」
大好きな声が聞こえて、すぐに弾くんの元に行く。
立ち上がった瞬間、痛みを感じたけど、平気なフリをした
「朝から会えてなかったね」
「そうだね、帰ろっか」
「オレの部屋来る?」
どうしよう…
「今日は勉強したい気分なの」
「そっか、じゃあまた今度だな」
「ごめんね。」
「謝らなくていいよ」
手を握って、並んで歩く。
「美空、何かあった?しんどい?」
鋭いんだよなぁ…
「大丈夫だよ」
「隠さないでほしい。それとも頼りない?」
そんなことないのに…
傷つけてしまった
「ごめん。言いにくかったんだけど…凄くお腹痛くて」
「あっ。そういうこと?嫌われたかと思ったから安心した。けど、美空はしんどいよね?気づけなくてごめん」
嫌うわけないじゃん
「美空のことだから言いにくくかったんでしょ?」
「なんで、わかるの?」
「美空が好きすぎて、美空のことしか考えてないから」
こんな時でも私をドキドキさせてくる弾くん
「やっぱり、部屋行っていい?」
「うん、嬉しい。」
あっという間に寮に着いた。
共通中央階段使わないと、行けないんだよな…
「ちょっと、我慢して」
え?
そう言った瞬間私を抱えた弾くん
おっ、お姫様抱っこ!?
「階段はさすがにしんどいでしょ?」
「ありがとう。あの…重くないの?」
こんなにも細い弾くんの腕が折れちゃうよ…
「むしろ、軽すぎる。それに鍛えてるからそれなりに筋肉あるよ」
そうなんだ…。
「なんで、鍛えてるの?」
「弱かったら大事な人を守れないから」
なっ…。
そういうところ大好き
「もう着くよ」
ガチャッとドアを開け中に入る。
ソファに降ろしてくれて、横に手を握ってくれる弾くん
「本当に、あ…ありがとう」
思わず泣き出してしまった。
情緒がおかしい
弾くんもちょっと驚いてる
「好きなだけ泣きな」
こんなにも優しい言葉が、帰ってくるって思わなかった
ゆっくりと抱きしめられ必死にしがみついた
「もう大丈夫だよ…」
しばらく経ってそう言った
「良かった」
そう言ってクシャッと笑う弾くん
今までの笑顔はどこがぎこちなかったのに
「ん?」
「あっいや、そんな笑顔初めて見たよ」
思わず固まってしまった
「美空と付き合ってから表情が柔らかくなってきてるらしい。陽(よう)が言ってた。」
「陽って、…白上(しらかみ)先輩?」
「なんで知ってんの?」
明らかに顔を暗くした先輩
「有名だから。クラスでも話題になってます。弾くんと白上先輩は2年のツートップだって…みんなカッコイイって言ってた」
凄く人気だ。
「美空も陽のことカッコイイって思うの?」
「容姿が整ってなぁとは思うけど…私は弾くんしか見てないから」
こういう事言うの凄く恥ずかしい
「ならいいや。オレも美空しか見てないよ」
嬉しい
「白上先輩と仲良かったんだね。あまり友達といる所見た事なかったから…」
「懐かれてる。」
懐かれてる…?
どういうことだろ
「美空とベンチで会った日。その日の昼休み、陽がいじめられてた。で、いじめてたやつがホースの水を陽にぶっかけようとして、それがオレに当たった。ジュース被ったとか言ったけど、本当は違う」
いじめから助けてあげるとかカッコイイ
「で、それから話しかけて来るようになった」
仲良い友達がいて嬉しい
「やっぱり優しいね」
「そんなこと言うの美空だけだよ」
「みんな弾くんの優しさに気づいてないだけだよ」
私だけに優しくしてくれたらいいのにって、思ってるけど、同じくらい弾くんの優しさを知って欲しいって思ってる
「キスしていい?」
「私もしたい」
憂鬱だった気持ちはすっかり何処かに行ってしまった