私を処刑したら、困るのは殿下ですが……本当によろしいのですか?【コミカライズ進行中】
6 後悔とこれから
力いっぱい引っ張られ、少しだけ首がしまって息苦しくなる。
「早く!! この薬をもっと作って!! 今すぐ!!」
「……む、無理でございま……す」
「どうして!? 私が嘘をついてあなたを陥れたから!? それは謝るわ! 毎日殿下と会ってるあなたを疎ましく思ってただけなの……ごめんない」
「…………」
「ねぇ、謝ったんだから、もういいでしょ!? 今すぐに薬を作ってっ!!」
鬼気迫るエイリーンの様子にソフィアが戸惑っていると、テオドール卿がやってきて2人を引き剥がした。
苦しさから解放されたソフィアは、息を整えてから改めてエイリーンに向き合う。
アーサー王子が何も言わずに黙ってしまったことから、きっと彼はわかっているのだろう。