あやかし王は溺愛する花嫁に離縁を言い渡される
大巫女様の瞳孔は開き、皆が手を貸そうとしているのも振り払い、よろよろと歩き出した。
そして、屋敷から離れた場所に佇んでいた琴禰と目が合う。
琴禰は母親の術を解き、動けるようになっていた。すぐに逃げなかったことを後悔しても時すでに遅かった。
皆が琴禰のことを信じられない者を見るような目で見つめていた。
祓魔師が束になってもできないようなことを無能で虐げられた者が行ったのである。
「あ……あの、私……」
祓魔の力が開花したのだ。それも並外れた強大な力。
震えながら戸惑っていると、大巫女様の目が赤く光り、耳を疑うようなお告げを口にした。
「あの者が祓魔一族を滅亡に導くだろう」
そして、屋敷から離れた場所に佇んでいた琴禰と目が合う。
琴禰は母親の術を解き、動けるようになっていた。すぐに逃げなかったことを後悔しても時すでに遅かった。
皆が琴禰のことを信じられない者を見るような目で見つめていた。
祓魔師が束になってもできないようなことを無能で虐げられた者が行ったのである。
「あ……あの、私……」
祓魔の力が開花したのだ。それも並外れた強大な力。
震えながら戸惑っていると、大巫女様の目が赤く光り、耳を疑うようなお告げを口にした。
「あの者が祓魔一族を滅亡に導くだろう」