あやかし王は溺愛する花嫁に離縁を言い渡される
『聞いておるのだろう、琴禰。逃げようとしたとて無駄じゃ。大人しく死ぬがよい。それが、祓魔一族に生まれたお主にできる最後の奉公じゃ』
突然大巫女様が琴禰に話しかけたので、その場にいる者たちは仰天し周囲をキョロキョロと見渡した。
驚いたのは琴禰も同じだった。まさか気付かれているとは。大巫女様の底の見えない力の強さに驚愕し、喉元に恐怖のかたまりをつかえさせ縮こまった。
(大巫女様は本気だ。本気で私を殺すおつもりなのだ)
身の凍る思いがした。迷っている暇はない、ここから逃げなければ。
両手を格子にかざし、内なる力を放出させる。すると大きな爆発が起こり、琴禰は吹き飛ばされ壁に激突した。
初めてなので力の加減がわからない。思いっきり背中を壁にぶつけたので、一瞬息が止まる。肩を打撲してしまったようでとても痛い。
しかし、強固な結界と共に格子も吹き飛んだ。痛みに悶えている時間はない、とにかく逃げなければ。
突然大巫女様が琴禰に話しかけたので、その場にいる者たちは仰天し周囲をキョロキョロと見渡した。
驚いたのは琴禰も同じだった。まさか気付かれているとは。大巫女様の底の見えない力の強さに驚愕し、喉元に恐怖のかたまりをつかえさせ縮こまった。
(大巫女様は本気だ。本気で私を殺すおつもりなのだ)
身の凍る思いがした。迷っている暇はない、ここから逃げなければ。
両手を格子にかざし、内なる力を放出させる。すると大きな爆発が起こり、琴禰は吹き飛ばされ壁に激突した。
初めてなので力の加減がわからない。思いっきり背中を壁にぶつけたので、一瞬息が止まる。肩を打撲してしまったようでとても痛い。
しかし、強固な結界と共に格子も吹き飛んだ。痛みに悶えている時間はない、とにかく逃げなければ。