❤️お前に惚れた～極道の一途すぎる愛
第十五章　俺か山城か選べ
「ひとみ、俺から自由を奪った責任は感じなくていい、出来ればお前の望みを叶えてやりたい、しかし、俺は俺だけを愛して欲しいんだ、だから山城か俺か選んでくれ、
俺はお前を騙していた、許してくれるなら、俺と一緒にいてくれ」

全ての時間が止まったかのように、誰一人言葉を発しなかった。




ひとみは口を開いた。

「私はどちらか選ぶなんて出来ません、ずるい女だとわかっています、だから
どんな罰でも受けます」

力也は結城に山城のロープを外すように指示をした。

「かしこまりました」

山城は自由の身になった。

「山城、さっさとこの場から立ち去れ、今、まだひとみは俺の妻だ、俺の妻でなくなった時、お前がどうしようと自由にしろ」

山城はひとみをじっと見つめて、この場から立ち去った。

我妻はスーツの胸ポケットから一枚の紙を取り出し、ひとみに渡した。

それは離婚届だった。

「俺は俺を選んでくれないのなら、お前と離婚する、サインしろ」

ひとみはしばらく躊躇していたが、離婚届にサインした。

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