❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
組長同士将来は二人を結婚させようと考えていたようだ。

ところが、力也は父親である我妻組組長に無断で、ひとみと結婚した。

初めは猛反対で「すぐに離婚しろ」と顔を合わすたびに言われていた。

ところが、ある日を境に「お前が決めたなら間違いないだろう、幸せにしてやるんだぞ」と言ってきた。

(一体親父に何があったんだ)

力也はひとみが、父親が昔愛した堅気の女性の娘だと言うことを知らない。

力也の父親は自分が幸せにしてやれなかったあけみの分も、ひとみの幸せを願っていたのだ。

力也はそれを知らない。

二葉組お嬢との結婚の話は無くなったが、二葉組お嬢かえでは力也が大のお気に入りだ。

デートに誘われれば、邪険には出来ない。

さっきも咄嗟のキスに、力也はどうすることも出来なかった。

彼女の肩を抱いて、静かに身体を離した。

「かえで、俺はお前の気持ちを受け止めることが出来ない、ごめんな」

「ひとみさんを愛しているの?」

「ああ」

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